オランダ/Q熱が感染拡大しています
現在、オランダ国内において感染拡大の状況を示しているQ熱に関して、オランダ公衆衛生・環境国立研究所の提供情報に基づき、概要を以下の通り取りまとめましたので少しでもお役に立てれば幸いです。なお、本情報並びに感染確認地域図を含むQ熱の情報は、オランダ公衆衛生・環境国立研究所(RIVM)のホームページで閲覧することができます。
1.Q熱とは
Q熱は、動物から人間へ感染する感染症であり、オランダでは、乳山羊及び乳羊が感染源となっています。多くの人は、山羊及び羊の出産期(2月~5月)に放出される細菌を吸い込むことにより感染します。牛やペットもQ熱に感染し人への感染源となりますが、オランダにおける当該ケースは極めて稀です。
2.Q熱感染者の発症状況
Q熱に感染した人の半数は、病状を発症しません。病状を発症した感染者は、しばしばインフルエンザに似た症状を示し、時折、病状が深刻化します。潜伏期間は2、3週間程度であり、時折、6週間を要します。
3.Q熱の感染経路
山羊及び羊の出産期(2月~5月)に細菌は大気中に放出されており、山羊及び羊への接触の他、細菌が付着した衣服や靴への接触により感染の可能性があります。
なお、Q熱は人から人への感染は生じないことから、病状を発症していない場合は仕事や学校に通うことが可能です。
4.Q熱感染への対応
仮に頭痛を伴う高熱の症状が出た場合、特にQ熱の感染が確認されている地域へ居住している、あるいは訪れた人は、ホームドクターを受診すべきであり、ホームドクターは、血液検査の必要性について判断します。また、Q熱感染が確認され病状を発症している場合は、抗生物質が処方されます。なお、Q熱に係る予防接種については、副作用の観点から、現在オランダでは処方されていません。
5.現在(12月16日時点)のオランダ国内におけるQ熱感染状況
Q熱に2,338人が感染し、6人が死亡(死亡者は、既に重篤な基礎疾患を持つ者)。主として北ブラバント、リンブルク、フェルダーランド及びユトレヒトでの感染が確認されています。


1.Q熱とは
Q熱は、動物から人間へ感染する感染症であり、オランダでは、乳山羊及び乳羊が感染源となっています。多くの人は、山羊及び羊の出産期(2月~5月)に放出される細菌を吸い込むことにより感染します。牛やペットもQ熱に感染し人への感染源となりますが、オランダにおける当該ケースは極めて稀です。
2.Q熱感染者の発症状況
Q熱に感染した人の半数は、病状を発症しません。病状を発症した感染者は、しばしばインフルエンザに似た症状を示し、時折、病状が深刻化します。潜伏期間は2、3週間程度であり、時折、6週間を要します。
3.Q熱の感染経路
山羊及び羊の出産期(2月~5月)に細菌は大気中に放出されており、山羊及び羊への接触の他、細菌が付着した衣服や靴への接触により感染の可能性があります。
なお、Q熱は人から人への感染は生じないことから、病状を発症していない場合は仕事や学校に通うことが可能です。
4.Q熱感染への対応
仮に頭痛を伴う高熱の症状が出た場合、特にQ熱の感染が確認されている地域へ居住している、あるいは訪れた人は、ホームドクターを受診すべきであり、ホームドクターは、血液検査の必要性について判断します。また、Q熱感染が確認され病状を発症している場合は、抗生物質が処方されます。なお、Q熱に係る予防接種については、副作用の観点から、現在オランダでは処方されていません。
5.現在(12月16日時点)のオランダ国内におけるQ熱感染状況
Q熱に2,338人が感染し、6人が死亡(死亡者は、既に重篤な基礎疾患を持つ者)。主として北ブラバント、リンブルク、フェルダーランド及びユトレヒトでの感染が確認されています。


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念のため
オランダ首都圏ではないので、あまり旅行者の方には影響はないかもしれませんが、
一部、地名の表記がちょっと違っていますので、指摘させてください。
フェルダーランド、ではなく、ヘルダーラント(Gelderland、オランダ東部)です。
Arnhem(アーネム)、Nijmegen(ナイメーヘン)、Apeldoorn(アーペルドールン)が3大主要都市です。
一部、地名の表記がちょっと違っていますので、指摘させてください。
フェルダーランド、ではなく、ヘルダーラント(Gelderland、オランダ東部)です。
Arnhem(アーネム)、Nijmegen(ナイメーヘン)、Apeldoorn(アーペルドールン)が3大主要都市です。